はじめに
奈良先端科学技術大学院大学 情報科学領域 2024年春学期入学者第1回試験に合格したため、その小論文を載せます。 NAISTに興味がある人の参考になればと思います。
なお、自分は成績上位者でないため寮ではなく、借り上げのURで暮らしています。
入試について
NAISTの入学試験は書類審査、小論文、数学、英語、面接で構成されています。
Q&Aにもあるように
2020年春学期以降入学については、配点は書類審査50点、英語30点、数学30点、面接90点 (小論文を含む) となっており、200点満点の合計点で評価されます。それ以前の分につきましては非公開です。なお、配点は予告なしに変更されることがあります。
と、小論文+面接が大きなウェイトを占めています。もちろん数学や英語も必要ですが、それ以上に専門知識や分野への熱い想いが必要となる気がします。
試験の流れ
試験はオンラインで行われました。 まず数学の問題を2問、手元の紙に太めのペンで解答を書き、適宜画面に移しながら進めていきます。
試験監督は複数人でしたが、こちらが緊張していると優しめに次の発想を促してくれたため、そこまで身構える必要はなかったです。
解法を手元の紙に書き、それをカメラに映して見せるという特殊な解答方法であったため、事前に太めのペンで大きめの文字を見やすく書く練習はしておいた方が良かったなと思っています。
面接では第一希望に書いた研究室の教授を含む複数の面接官に対して、小論文で書いた内容を数分でまとめて説明し、その後内容に関する質問が行われました。
自分で書いた内容はもちろんのこと、それに関する基礎的な知識、「こういうのと何が違うの?」「こういう手法ではだめなの?」などの質問がきた場合の準備はしておくべきです。 あまり変な質問はされませんでした。
途中、教授から言われた質問の中にわからない用語があったため、そこで少しだけテンパってしまいました。 知らないことに対しては知ったかぶりをしてもバレるため、誠実に解答していくと良いと思います。
対策とか結果とか 後から思うこと
逆にいえば数学や英語はあまり配点が大きくなく、英語はTOEICなどの外部試験を利用し、数学の難易度もそこまで高くはないため、基本を抑えて頑張ればなんとかなると思います。
ちなみに数学は直交基底の問題と極座標の問題が出題されました。
英語はTOEI L&Rの合格者平均が800点弱という噂もあります。 自分は665点でかなり下位だと思います。実際に同期で600点を切っている人を観測していないため、噂の信憑性も高そうです。 また、バイオ・物質も含めた全体の英語の授業のクラス分けでは、TOEICのスコアが600点をボーダーとしているようです。
情報科学領域の授業は全て英語で行われます。 自分は英語にかなり苦手意識がありますが、今のところはもともとの専門用語の多くが英語なこともあり、想像していたよりはなんとかなっています。
満点が200点で合格最低点は144点、自分は152点でした。
また、寮に入るためには成績上位でないと厳しく、おそらく165点~170点くらいがボーダーのように思います。自分は寮に入ることができなかったため、借り上げ住宅のURに住んでいます。
小論文
おわりに
小論文はもちろん、受験までの流れも今見るとツッコミどころも多く、改めてこんな自分を拾っていただいたNAISTに感謝です。
先輩や同期もすごく強い人ばかりで、とても良い環境下で非常に刺激的な日々を送っています。
ぜひ奈良へ来てみてください!